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分離発注

 設備工事は専門の技術者を抱えた、豊富な経験を持った専門工事業者の手によって行われなければなりません。現実に、すべての設備工事は専門の設備業者の手によって責任施工されています。たとえ建築主が建築業者に一切をまとめて発注されても、実際には設備工事は常に専門の設備業者の手によって責任施工されているのが実状です。しかもそれは他の専門職種のように、建物の一部を担当しているものとは違い、建築構造体と分流したシステムのもとに設備を統括して責任施工しているのです。
 発注者の皆様にとって何よりの関心事は、自分の希望する建物をできるだけ少ない費用で、しかも質のよいものに仕上がることであると思います。そのためには設備工事を建築工事から切離し、設備業者に直接発注する「分離発注方式」を採れば解決できます。分離発注すれば次のようなメリットが得られます。

Good Communication

 建築主と設備業者とが直結するので、設備についての希望を直接伝えることができます。また、設備業者から専門的な意見を十分に聞くことができます。

High Quality

 分離発注されると、設備業者は責任と誇りを持って工事ができる上に、先にも述べたとおり、総合発注の弊害が除かれるので無理なく良質の工事が期待できます。

Cost Down

 設備業者に直接発注されるので、建築工事業者への中間マージンが省けます。発注者の要望と予算に応じた適切な工事の実施が可能になり、特に電気比率の高いリニューアル工事や建築工事に絡まない追加工事などが発生した場合は、建設会社(ゼネコン)の上乗せ管理経費が不要となり、実際にかかる工事費を明確にし、透明化できることで経費の削減が図れます。

After Service

   設備は、常に活動しているものですから、故障や事故も起こりやすく、しかもそれに対しては正確で迅速な処理をしなければなりません。ところが、そうしたアフターケアは建築業者がするものではありません。実際に工事を行った設備業者がするものです。
 建築主と設備業者とが直結していることがいかに大切かおわかりいただけると思います。
 
 私たちの願いは安全で質の良い設備工事を施工することにあります。今後ますます重要性を増していく設備工事を、合理的な分離発注方式により発注されますようお願い申し上げます。

一般社団法人 千葉県電業協会
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